グノーシス主義は、地中海世界で勢力を持った宗教思想です。
物質と霊の二元論を唱えています。
古代ギリシア語で「認識・知識」を意味し、自己の本質と真の神についての認識に到達することを求める思想です。
グノーシス主義の「反宇宙論」は、世界を見る時、この宇宙は「善の宇宙」ではなく「悪の宇宙」だから、地上が悲惨なのだと考えました。
二元論
善の神々が、悪である世界の原因ならば、偽の神なのだとして捉え、どこかに「真の神」が存在し、「真の世界」が存在していると考えました。
この世は悪で、世界は「物質」で構成されているから物質も悪であり、
物質で造られた肉体も悪だと考えたのです。