スーフィズムとは、イスラム教の神秘主義哲学をいいます。
原点を守り続ける思想のことです。
有名なのは、メブラーナ・ジャフールディーン・ルーミーの神秘主義哲学者の言葉の中に神と一つになる道が散りばめられています。
「汝自身が注意深く、意識を明晰にしていれば、瞬時に己の行動に対する答えを知るだろう」
その思想は、自我の意識を脱却して神と一体となることです。
神秘主義スーフィズムは宗教でも宗派でもありません。
彼らは世俗を離れ修行していていたところ、存在が聖者となり、やがて弟子や崇拝者が集まるようになったと言われています。
完全に神と一つになること・・・。スーフィーは師や長老との直接的な体験を通して、神との合一の境地を探求していくものだといわれます。
ルシャッド・T・フィールドの著書「ラストバリア」、「見えない道」では、スーフィズム、スーフィーの教えを伝えています。
以下一部抜粋
空間を逆にする
平均的な人間は、自分が何かの原因であり、従って、あらゆることはエゴの中心から始まって、
それが外側の人生というスクリーンに写し出されると考えている。
このエゴの中心の空間に住んでいる限り、見かけの変化はあり得ても、真の変化は起こり得ない。
それは意識の拡大の問題ではなく、むしろ、意識を打ちこわすことなのだと彼は言った。
意識を打ちこわすためには、まず自分の真のアイデンティティ(特別性)を発見しなければならない。
これは自分が何者であるかということに関するあらゆる概念、考え、思いを脱ぎ捨てることである。
自分だと思っているものを捨て去って、真の自分であるものに生まれ変わらなければならない。
これこそが真の魂の財産なのである。
そして彼は私に、「空間を逆にする」演習を教えてくれた。
これは、じっと静かにすわって、胸の中心にすべての意識を集中し、少しづつ、次のことに身をゆだね、気づいてゆくという練習だった。
君も知っているように、心は魂の宿る場所だ。
心から話す時、君は他の人々の心の中に火をつけることができる。
相手の魂を認めることによって、君は眠っている魂を目覚めさせ始める。
そして、その火は広がってゆく。
愛ほどに伝染力の強いものは他にないのだ。
世界は概念や思考であふれている。
だが今、世界が必要としているのは、悟りだ。
そうなれば、愛がすべての苦しみと状況を溶かし去り、この世に新しい生き方を作り出すために、
人と見えない世界が協力できるのだ。
もし君が真に自分自身を捨てていれば、
私が言うことは、聞く耳を持つすべての人々に向かって語られている。
しかも、そうなるためには、我々がこの岩を離れる必要さえないのだ。
奉仕に生きることができるように、徹底的に変わりなさい。
そうすれば、私が語る言葉を、準備のできている世界中の人々が聞くだろう。