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ポアとは、オウム真理教で人を殺す時に使う用語で用いられていますが、実際は違います。
「チベット死者の書」で死にゆく人々を導くバルドソドルでポアの概念を説明しています。
心理学者のユングも、チベットの東洋の思想を研究し取り入れていたという言われています。
「チベット死者の書」は死の瞬間に魂が経験する出来事、人間の意識が生み出した投影が死に影響すること(カルマ)、再び現世に生まれるときの本能的衝動と、誕生に先立つ出来事についてが書かれてあります。
死から次の生に生まれるまで四十九日間続く存在の状態において迷わないように導いています。
ここで書かれたポアはとても興味深く、死が訪れた後、肉体に残ってしまった意識を肉体から離すことをポアと言っています。
このポアを行うのは、肉体を去る瞬間の意識の状態が、次の転生の母体(子宮)を決めるからです。
弟子は師によって、ポアを行ってもらうことを願っているのはこのためです。