空とは、インドの僧、ナーガールジュナ(龍樹)によって理論が完成されました。
ナーガールジュナ(龍樹)はインドでは僧ではなく、錬金術師・占星術師という伝説もあります。
ラサ゠ウパニシャッド、ナーガールジュナ作の錬金術の方法を書いた書物があります。
そして空の概念、理論は、ナーガールジュナ(龍樹)の著書「中論」によって示され、大乗仏教はこの影響を受けています。
存在という現象、あらゆる現象は単体では存在することはできない。
それぞれの因果関係の上に成り立っていることを示しました。
因果関係によって現象が現れているので、それ自身で存在するという自性はないことを明かしています。
すべての存在は無自性であり、「空」だということです。
ナーガールジュナ(龍樹)の「空」はこのことから「無自性空」と言われています。
この関係性を釈迦は「縁起」として説明しています。
ナーガールジュナ(龍樹)は関係性に相互矛盾や相互否定も含みながらも、相互に依存しあっていることを明らかにしました。
これを空もしくは「空性」と呼びます。