アーユルベーダとは、インドの伝統医学で、宇宙の根本理論、原理などの知識が書かれてあるインドの聖典のヴェーダを基に、ウパニシャッド(奥義書)を体系化したものです。
生命科学、哲学、インド占星術、錬金術、医学に影響を与えています。
医学でいうアーユルヴェーダは、心身のバランスを大事にする医学であり、中国医学の陰陽五行の総合的なバランスが大事だとする考えで、食事や薬、瞑想などで気を整える方法や、老廃物や毒を解毒をする浄化方法があります。
根源の霊的な浄化や精神的な浄化方法は、インドの占星術や、祈祷、マントラなどを神に捧げるなどがあります。
診察は幾つかの方法で行いますが、舌を観察し、眼球や肉体の特徴を記録していきます。
主に特徴があるのは、脈診です。男性は右手から、女性は左手からとります。
ヴァータは風、軽い、ピッタは熱い、カファは重いという要素を持っており、身体のすべての生理機能が支配しています。
ヴァータの状態は人差し指、ピッタは中指、カファは薬指で感じられ、脈の深さによって、先天的なバランスと現在の症状を判断します。
「同じ性質のものが同じ性質のものを増やす」という法則があり、動性を持つラジャス(動の性質)
が増加すると、怒りやイライラが大きくなります。
情熱的で激動型は頑張りすぎるので、感情に左右されます。
挑戦、冒険をしていく前向きな姿勢が見られます。これらは、ヴァータとピッタを増幅させます。
ヴァータとピッタの性質を持っている人の病気の原因は、動の性質が大きくなることです。
タマス(安定性・惰性)の性質がが増加すると、怠惰になり精神的に欝になりやすく、何も考えたくないということになります。カファが増幅されます。
根に持つ性質や、執着心はここに現れます。
バランスを崩す原因としては、元々の体質、時間帯や天候、天体の動き、年齢、場所が影響します。
性格や体質の違いとして現れます。
体質に合わせた食事、生活、病気の治療法を行うのがアーユベーダの医学の特徴です。