バガバットギータとは

バガバットギーターとは、世界中で最も古く、重要な宗教書であり人類の聖典と言われています。

 

サンスクリット語で書かれた神聖な知識と最高の智慧によって、一宗一派に偏らず、普遍的な神学であり、あらゆる宗教の本質を含んでいます。

 

インドの古典には「マハバーラタ」「ラーマヤナ」の2つの大叙事詩があり、多くの戦いや神々が登場します。バガバットギーターは「マハバーラナ」全詩編は9万、10万と言われているうちの、第6巻の約18章からなる詩編です。

 

「マハーバーラタ」とはインドでは定番中の定番の古典で18巻で構成され、バガバットギーターは、その6巻目にあり700の詩で構成されています。

 

 

 

バガバットギーターは、マハバーラタの最重要部分であり、「ヴェーダ」や「ウパニシャッド」の精髄でもあります。

 

王子アルジュナに御者クリシュナが説いたギーター(散文詩)で、ギーターは神がもたらした詩歌のことなので、「神の歌」ということになります。

 

永遠の実在者ブラフマンの化身クリシュナが、ヨーガの状態で話され、クルクシェートラ平原の大合戦を前に、戦うべきかを迷って苦悩するアルジュナに目覚めと決断をもたらしました。

 

 

自分の為すべきことを、私欲を捨て、全身全霊で行うように勧めます。

 

クリシュナがそのギーターを説き、クリシュナはインドの神統譜では最高のバガヴァッド(崇高神)なので、「バガヴァッドのギーター」といわれています。

 

 

 

最初の6章には、奉仕行のカルマ・ヨーガ、次の6章は信愛行のバクティ・ヨーガ、最後の6章は知識行のギャーナ・ヨーガに関するものが書かれてあるとしています。

 

 

聖典には霊的な段階が示されています。

 

( 第一 段階) 霊的な儀式や勤めを結果を願いつつ行う段階

( 第二 段階) 霊的な儀式や勤めを何の報果を求めず、神の献身として行う段階

( 第三 段階) 神への献身と瞑想によって自分の心を浄化する段階

( 第四 段階) 師と経典を通して真の知識を習得し、儀式や勤めを放棄している状態

( 第 五 段階)真の知識を確信し、無知から解放された至高の実在、ブラフマンを自覚する完全な自由を獲得している状態

 

 

 

様々な解釈がされていますが、神はあなたの中に存在していていて、あなたそのもの(同一)だと言うことを伝えています。

 

そしてあなたは太陽であり月であり宇宙であり、時であり、この世の中にあるものすべてだと。

あなたの行動は義務でなく正義である。

 

成果、成功、にとらわれることなく生きて行くことが出来れば、解脱出来るのだというような内容を、物語として伝えているもので、あなたは生まれながらにして真実であり完全なものである。

 

悩みや迷いはすべて無知から生まれ、知性を得るためには、その無知を取り除け。

 

そうすればいつでも調和の中に存在することとなり、おのずと自由と安らぎが訪れる。

 

インドの哲学者である S・ラーダクリシュナン博士は、ギーター聖典が、大乗仏教主要聖典「マハーヤナ・スラッドートパッティ( 大乗起信論)」と、妙法蓮華経「サッダールマ・プンダリーカ」に影響を及ぼし、中国や日本、西洋へ影響を及ぼしていると言っています。

 

 

インドの独立運動の多くの指導者たちに影響を与えたと言われていて、彼らはこのギータ―を啓蒙したそうです。

 

その指導者のひとりでありインドのリーダーとも呼ばれたマハトマガンジーは、「バガヴァッドのギーター」のことを「スピリチュアル・ディクショナリー」と喩えたと言われています。

 

 

 

 

 

THEWAYで扱っている瞑想講座では自分自身の中に存在する宇宙(真実)と向き合うことで迷いや苦しみから解放される方法を伝えています。