フリーメイソンとは

フリーメイソンとは友愛結社で、基本理念は「自由、平等、友愛、寛容、人道」という5つを基に結成された友愛団体です。

 

現在多様な形で全世界に存在し、その会員数は600万人です。

 

 

 

秘密結社と言われ、口伝で秘技を伝えた実務的メイソンの時代は400年間も続いたので、秘密の恐ろしい団体と思われていました。

 

 

フリーメイソンは現在はオープンに色々なことを公表していますが、世界の裏情報を握っていて、実際は、金融を操っている組織といわれる説もあります。

 

このフリーメイソンから、イルミナティがでていることから、フリーメイソン自体がとんでもない集団だと思われていたのです。

フリーメイソンのシステムと階級

フリーメイソンにはスコティッシュライトとヨークライトという2つのシステムがあります。

 

フリーメイソンには派閥内階級システムがあり、この2つの勢力が大きく、それぞれの儀礼によって階級があります。 

 

18世紀にロンドンロッジからスタートしたのがヨークライトです。

 

スコティッシュライトは33位で、ゼロから33までのアセンションしていくシステムになっています。

 

基本的な階級は3段階で、石工職人のシステムを受け継いでいると言われています。

 

1,エンタード・アプレンティス 徒弟という段階が7年間。

 

この段階では自己浄化をし、知恵を授かり、覚醒に至るまでの修練をすると言われます。

 

2,フェロークラフト 職人という段階。

 

3,マスター 親方という段階。

 

ここから上位位階に上がっていきます。

 

フリーメイソンの中に、秘密結社があり、フリーメイソンソサエティと呼ばれています。

この秘密結社は親方以上の階級でないと入れません。

 

フリーメイソンソサエティ(秘密結社)はスコティッシュライト、イースタンスター、シュラインなど、その他いくつもあり、実際にはどのような活動を行っているか把握できないのだということです。

 

又、親方をまとめるのがグランドマスターと言われる位で、高い人間性や組織をまとめる力、すべてに精通している超人のような人がいます。

 

ソロモン王は初代のグランドマスターです。

 

その他の国の儀礼

●スコットランドの儀礼はキリストの色が濃く、6つの位階

●フランス儀礼は7つの位階

●スウェーデンの儀礼は9つの位階

(国王が代々グランドマスターに就任し、国とフリーメイソンが一致)

●オリエンタルメンフィス(メンフィス東方儀礼)は94の位階

 

 

 

ロッジとは

ロッジとは、集会所のようなもので、静養所、宿泊、修養所であり、知識や技術、魔術など、儀式を伝えられる場所です。

 

ロッジの内部は聖なる空間のため、外部と隔離され、一階ではなく、2階より上に置かれています。

 

天井には金色の星が描かれ、床には白黒の市松模様があるところがあり、聖なる空間にふさわしいものになっています。

 

ロッジの中心はロッジマスター。と呼ばれる人がいます。

シニアディーコンという存在はロッジの運営、マスターの代理、伝令を務めています。

ジュニアウォーデンは訪問者がメンバーであるかの確認。

ジュニアディーコンはロッジ警備。

トレジャラーは会計。

セクレタラーは秘書。

という風に役職があります。

 

フリーメイソンでは親方というレベルに達して認められ、役職につくことができます。

 

この基本の3位階のロッジではヨハネの福音書、書簡、黙示緑により、秘儀を伝えられるので聖ヨハネロッジ、またはブルーロッジと呼ばれています。

 

 

フリーメイソンとテンプル騎士団の関係

12世紀、カトリックによって全ヨーロッパは支配されていました。

エルサレムをめぐって十字軍とイスラム教徒が争っていた時代です。

 

聖地エルサレム巡礼の保護というめいもくで、フランスからイスラエルに派遣された9人のみすぼらしい騎士、これがテンプル騎士団でした。

 

本当の目的はエルサレムのソロモン大神殿の地下に眠っている聖櫃(契約のアーク)を発掘するために遣わされました。

 

7年間地下を掘り続け、発見したアークを持ち帰り、アークの力(情報や知恵を得て、科学、建築や錬金術など)を得て、最初の銀行をスタートさせたのがきっかけで、権力者がテンプル騎士団に従わないといけない状態になりました。

 

テンプル騎士団は100年の間に数千人という巨大な組織になり、ヨーロッパでお金持ちになり権力を得たのです。

 

ローマ法王は偉大なテンプル騎士団のパワーを恐れていました。

テンプル騎士団はキリストに関する秘密をも握っていたからです。

 

1314年のある月も13日の金曜日、ヨーロッパ全土でテンプル騎士団は逮捕されました。

その数は1万人以上だったと言われています。

 

ローマ法王とフランス国王が結託して行われたこの計画により、テンプル騎士団は、集団で投獄し、拷問されました。

 

13日の金曜日はここから生まれています。

亡命した何人かのテンプル騎士団は、ヨーロッパの中でも、ローマ法王のいうことをきかないでよい国、ポルトガルとスコットランドに亡命したのです。

 

 14世紀、フランスから亡命して、独立戦争(イングランドからスコットランドが独立する戦争)で、大きな活躍をすることができたため、スコットランド王から沢山の土地をもらいました。

 

 

 

テンプル騎士団の目的は、平等な社会をつくり、血のレベルが神に近い存在に国を治めさせるというシステムを作ろうと思っていましたが、 しかし、ローマ法王は強力な力を持っていて、裏切られ多くの者が殺されていったので、秘密結社のフリーメイソン組織を作りました。

古代スコットランド儀礼 スコテッシュライト33位階

3位階級でなるのがブルーロッジですが、その上位階級はレッドロッジと言われています。

第4位階 秘密の棟梁

第5位階 完全なる棟梁

第6位階 内密の書記官

第7位階 宰領兼士師

第8位階 建築物の管理官

第9位階 9名からなる成る選ばれし者(選ばれし棟梁、選ばれし騎士)

第10位階 15名から成る選ばれし者(選ばれし棟梁、選ばれし輝かしき者)

第11位階 12名から成る選ばれし者(至高の選ばれし騎士、至高の選ばれし棟梁)

第12位階 大いなる棟梁の建築師

第13位階 ソロモンのロイヤルアーチ(エノクのロイヤルアーチ、9番目のアーチの騎士、棟梁)

第14位階 完全なる選ばれし者

第15位階 東方の騎士

第16位階 エルサレムの王子

第17位階 東西の騎士

第18位階 薔薇十字の騎士

第19位階 大祭司(天上のエルサレムの至高のスコットランドの騎士)

第20位階 象徴的ロッジの棟梁(すべての象徴のロッジの棟梁)

第21位階 ノアの末裔 プロイセンの騎士(ノアの末裔の族長)

第22位階 王の斧の騎士(リバヌスの王子)

第23位階 幕屋の長

第24位階 幕屋の王子

第25位階 青銅の蛇の騎士

第26位階 慈愛の王子(三位一体のスコットランドの騎士)

第27位階 神殿の騎士の司令官(エルサレムの騎士)

第28位階 太陽の騎士

第29位階 聖アンデレのスコットランド騎士

第30位階 カドッシュの騎士

第31位階 監察察審問官

第32位階 王の秘密の棟梁

第33位階 監察総監

ヨークライトの階級

ヨークライトの儀礼では、基本の3位階の上に9の位階が存在しています。

テンプル騎士団はその頂点です。

ロッジや各国によって位階は様々で、その内容も秘密にしているところがあります。

参考本 ロストシンボルの謎 著者 中見利夫