アハンカーラとは

アハンカーラとは、インド哲学でいう自我意識のことです。

 

仏教ではこのアハンカーラがあるから、純粋意識に到達できないのだと説いていますが、アハンカーラが生み出されたのには意味があります。

 

ファーストモーメントから、完全なる無から有が生み出されました。

揺らぎが生じて、完全なる完了形のファーストモーメントを鋳型にした意識と、進化を遂げていく物質とその意識体です。

 

完全なる鋳型の意識体は魂とも呼ばれますが、進化を遂げていく物質に宿る意識体は、鋳型の刻印を持ちながら、ファーストモーメントから遠く離れて、無限の可能性へと解き放たれます。

 

無限の可能性へと、進化から進化へと飛躍していくときに、このアハンカーラが生み出されます。

アハンカーラがなければ、冒険の旅にでることはできず、進化を遂げることはできません。

 

魂へといづれ回帰するようにセッティングされていますが、このアハンカーラがとんでもなく進化への冒険の旅を進めてくれるのと、魂ではない存在が出来上がることで、有(動)を生み出し、ファーストモーメントは、自分を眺めることができるようになるため、自分を確認することができるようになるからです。